今回ご紹介するのは、今が植え時の「クロッカス」です。秋植え球根の定番となっているので、ご存知の方も多いと思います。水耕栽培でも育てられ、今植えれば、2月頃には花が楽しめます。
草丈は10㎝ほどで、細く伸びた葉の間から、かわいらしい花が顔を出し6枚のふっくらとした花びらを広げます。花色は、鮮やかな黄色や紫色をよく見かけますが、白やクリーム色、赤紫色や青紫色、ストライプや網目状に模様が入るものもあります。
クリーム色の美しい花を咲かせる「クリーム・ビューティー」は、次々と花を咲かせて、2月中旬から3月中旬まで長く楽しめます。青紫色の縦縞が入る「ピックウィック」は、大輪花で華やかな印象。蕾の時は紫色で、開花すると内側が黄色い「ヘラルド」や、大輪の黄色の花で、外側に紫色の縦縞が入る虎柄の「ジプシーガール」は、個性的な可愛らしい花で人気です。
お店で球根を選ぶ時は、傷がなく、カビのようなものもついていない、ふっくらとしたものを選びましょう。
植え付けは今から、遅くても11月中には行って下さい。日当たりの良い場所に植え付けますが、鉢植えにするなら、底に「鉢底石」を入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。来年も花を楽しむためには、花の後、葉がしっかりと生長して、球根を太らせるスペースを確保するために、深さも球根同士の間隔もゆったり余裕をもって植え付ける必要があります。ただし、花が小さいので間があくと寂しい印象になってしまいます。また、夏の暑さにはあまり強くないので、今シーズン限りとわりきって、2~3㎝ほどの深さに、球根同士がくっつくくらいの間隔で植え付ければ華やかで見栄えがよくなります。
地植えの場合は植えっぱなしで開花しますが、鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら、たっぷり水を与えましょう。後は、早春の開花を待つだけです。来年も花を咲かせたい時は、花の後、葉が枯れるまで、水やりも続け、2週間に1回のペースで液体肥料「有機プラス100倍液肥」などをを与えて下さい。
来週は、薬膳料理などで見かける赤い実「クコ」をご紹介します。お楽しみに。