今回ご紹介するのは、「キンギョソウ」です。花の姿が、尾ひれを広げて泳いでいる金魚の姿に似ていることから、「金魚草」と言いますが、最近は、とてもおしゃれな姿の品種や、日本の夏の暑さにも耐えて翌年も花を咲かせる品種、霜に強く秋から咲く品種も登場していますから、真夏を除いてほぼ一年中楽しめるものも増えているんです。
1つの花の大きさは、3~4㎝ですが、その花が稲穂のように密になって咲くので、とても見ごたえがあります。一重だけでなく、八重咲きや、花びらが大きく上下に開いて上向きに咲くものも増え、豪華な印象になりました。花色は、白、黄色、オレンジ、ピンク、赤、赤紫、紫色と豊富です。背が1mほどに高くなるので、切り花として楽しむものが主流でしたが、最近は、20~30㎝の矮性種や葉の色がブロンズ色や黒っぽい色で、カラーリーフとして楽しめるものもあります。
人気の品種は、薄ピンクの花びらの中央がほんのり赤く可愛らしい「プリンセス・パープル・アイ」やブロンズ色の葉と真紅の花色が美しい「ブロンズ・レッド」。比較的背が高くなるので、豪華で見ごたえがあり、お庭をお洒落に演出してくれます。秋からボリュームいっぱいの花が咲く「おまつりきんぎょ」や、這うように生長し、お花のカーペットのようになる「ポッピンキャンディー」は、寄せ植えに重宝します。
お店では、葉の色艶が良く、株がグラグラしないものを選びましょう。
日当たりの良い場所が適していますが、真夏は木陰など、直射日光の当たらない半日陰が最適です。鉢植えなら、底にゴロ石を入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で、根は崩さず、優しく植え付けます。
水やりは土の表面が乾いたら、たっぷりですが、土が常に湿った状態では、根が直ぐに傷んでしまいます。冬場は土の乾きも遅いので、水のやり過ぎにならないように注意しましょう。咲き終わった花は、こまめに摘み取り、花が全て咲き終わったら、花穂ごと切り戻しましょう。
来週は、冬に赤い実をつける「チェッカーベリー」をご紹介します。お楽しみに。