今回は、家庭菜園で人気の野菜「ナス」です。今から植え付ければ、6~11月頃まで収穫できますよ。
今、スーパーには並ばないような、いろいろなナスがあるんですよ。たとえば、「とろとろ炒めナス」という名前のナスは、旨味の濃い10㎝ほどの丸ナスで、丈夫で育てやすいのが特徴です。皮が薄くて漬物向きの「うす皮味(かわあじ)丸(まる)」は、5㎝ほどのナスを次々にならせます。火を通すとふんわり柔らかい「ふわっとろけるナス」は、長ナスですが、プランターでも20本ほど収穫できます。うずらの卵より少し大きいくらいの白いナス「たまごナス」は、見た目の可愛らしさから人気ですが、味は今一つなので、こちらは、見て楽しむぐらいのつもりで育てて下さいね。
今回は、初心者でも簡単なプランターで育てる方法をご紹介します。茎がしっかりしていて、色つやが良く、最初の花、一番花(いちばんばな)がついているものが植え時です。しっかり根が育つように、土が20L以上入る野菜用のプランターを用意しましょう。底にはゴロ石の「鉢底石」を入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付け、水をたっぷり与え、日光にもたっぷりと当てましょう。
最初の花が咲いたら、一番大事な作業があります。花の直ぐ下の葉の付け根に出る脇芽だけを残して育て、それより下の葉の脇芽は全て摘み取って下さい。茎の数が多いと、実が十分に生長できず、収穫量も減ってしまいます。生長してきたら、120㎝ほどの支柱を、2本の枝に添わせるように斜めに交差するように立てて固定します。
最初の実は小さいうちに収穫し、「有機化成肥料」を与えて下さい。その後、3週間に1回くらいのペースで、肥料を与え続ければ、次々に実をつけてくれますよ。真夏になって、実付きが悪くなったら、半分くらいに切り戻すと、秋にもまた、実のしまった美味しい秋ナスが収穫できますよ。
来週は、愛らしい姿と形の「スズラン」をご紹介します。