今回は、真夏に見た目も涼やかな白やブルーの花を咲かせる「ルリマツリ」をご紹介します。「ルリマツリ」の「ルリ」は瑠璃色。紫がかった濃い青のことなんですが、「マツリ」は「お祭り」の「マツリ」ではなくジャスミンのことなんです。
香りのよいお茶でも知られるジャスミンの別名は「茉莉花(まつりか)」。「ルリマツリ」は、ジャスミンの花に形が似ている瑠璃色の花なので、「ルリマツリ」と呼ばれるようになりました。でも、瑠璃色だけでなく、淡いブルーや白い花もあるんですよ。花びらは5枚で、2㎝ほどの小さな花が房状に集まって咲きます。6月頃から10~11月頃まで次々と花を咲かせる、熱帯花木(ねったいかぼく)で、つるのような枝を1,5mほど伸ばします。
「ルリマツリ」は和名で、お店では「プルンバゴ」という名前で売られていることも多いようです。この時期は、花をつけた苗が出回ります。葉が黄色くなっていない、色艶の良いものを選びましょう。日当たりの良い場所を好み、日当たりが悪いと花数が減ってしまいます。強い霜に当たらない地域なら、地植えも可能です。鉢植えにする場合は、底に必ずゴロ石の「鉢底石」を入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。夏場は、水切れを起こさないように注意しましょう。
生長期になるので、ゆっくり長く効く緩効性(かんこうせい)の肥料「IBのチカラ」などを定期的に与えると効果的です。枝がうっそうと茂って、風通しが悪くなると、病害虫が発生しやすくなりますから、伸び過ぎて邪魔に感じる枝は、その都度切り取りましょう。生育旺盛なので、節々から新芽が出てくるので心配ありません。暑いこの時期は、涼しげな「ルリマツリ」を楽しんでみませんか?
来週は、香りが蚊除けにもなると話題の「センテッドゼラニウム」をご紹介します。