今回は、料理にもよく使われるハーブ「タイム」です。
爽やかな香りとほろ苦い味のタイムは、魚や肉料理、お茶やお菓子などの風味づけに利用されますが、お庭でもカラーリーフとして、土が見えている部分を覆ってくれる、グラウンドカバーや、寄せ植えに重宝なので、人気があります。
小さくて、草のように柔らかい葉ですが、マット状に伸びるタイプと、真っ直ぐ上に向かって伸びるタイプがあります。「タイム」の中には、日本の野山に自生する種類もあるんですよ。生育旺盛で、暑さにも寒さにも強く、春から初夏には、枝先に、白やピンク、紫色など小さな可愛らしい花も咲かせます。
では、人気の品種をご紹介しましょう。料理に一番お勧めなのが「コモンタイム」。生でも乾燥させても香りが良いので、ブーケガルニやマリネ、ハーブティーなど様々な使い方が出来ますよ。黄色の斑(ふ)入り葉でレモンの香りの「ゴールデンレモンタイム」は、見た目も美しいので、お料理の飾りや寄せ植えの彩りなど、幅広く活躍します。
ローズピンクの可愛らしい花を株一面につける「ロンギカウリス」や、葉が柔らかく芝生のような踏み心地の「レイタータイム」は、触るたび踏むたびに香りがするので、グラウンドカバーにお勧めです。
地植えにする場合は、日当たりと風通し、水はけのよい場所に植え付けます。鉢植えなら、鉢底にゴロ石の「鉢底石」を必ず入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で、軽く根をほぐしてから植え付けましょう。乾燥に強く過湿に弱いので、水やりは土の表面がしっかり乾いてから、たっぷりと与えるようにして下さい。ある程度伸びたら、若い葉を順次切り取ってお料理などに使います。花後に思い切って半分くらいに切り戻すと、勢いある新芽が出てきて美しい姿を保つことができますよ。
来週は、秋に向けて「バラのお手入れの方法」をご紹介します。