今回は、切り花で人気の「アルストロメリア」です。フラワーアレンジや花束に重宝しますが、とても育てやすく、環境さえ合えば、手間なしで放っておいてもどんどん増えるので、庭や花壇で花を育てたいけれど、手間がかけられないという人にもピッタリです。
草丈は、30㎝から、背の高い品種で1mになるものもあります。サツキやツツジに似た5~6㎝の花が、一つの茎に5~10輪まとまって咲きます。花色は、白、黄、オレンジ、ピンク、赤、紫ととてもカラフルです。
「アルストロメリア」は、南米原産の球根植物で、日本では秋に球根が出回ります。ただ、球根は、少しでも傷がついてしまうと腐りやすいほどデリケートですから、この時期に出回る鉢花や花苗から始めるのもおススメです。自生地は、砂漠や砂丘だったり、森林だったりと、品種によって様々で、春だけ開花する一季咲きから、秋まで繰り返し咲く四季咲きに分かれます。品種によって、耐寒性と耐暑性の強さが違いますので、そこをチェックして環境の合う場所に植えれば、どんどん増えて群生するようになりますよ。
選ぶ時は、葉の色艶の良いものを選びましょう。ポットに入った苗を購入する際は、下の方の葉が若干黄色くなっていても大丈夫です。ポットの底の穴から白い根が見えていれば、元気な証拠です。
植え付ける時は、日当たりの良い場所がいいですが、夏の高温多湿を嫌うので、夏場に陰るような場所がベストです。鉢植えなら「花ちゃん培養土」を使い、鉢底には必ず「鉢底石」を入れて水はけを良くしましょう。今、開花中の花鉢は、そのまま育てて、秋に植え替えます。
地植えにしたら、雨だけでも育つくらい、乾燥には強い植物なので、逆に、水のやり過ぎに注意しましょう。肥料は要りません。咲き終わった花はこまめに摘み取って下さい。そのままにしておくと、病気の原因になります。茎の花が全部咲き終わったら、ひっぱると簡単に抜けるので、茎ごと取り除きましょう。
次回は、タチアオイとも呼ばれる『アルセア』をご紹介します。