今回は、「ムスカリ」という球根植物です。「ムスカリ」は、スラット伸びた1本の茎に、下を向いた壺型の小花をたくさんつけるので、ブドウの房のようにも見えるのが特徴です。花色は、青や紫、水色などブルー系が多いのですが、中には、白やピンク、黄緑色のものもあります。
開花は春、チューリップが咲く頃ですが、春に花を楽しむためには、今から球根を植え付けましょう。「ムスカリ」は、植えっぱなしで放っておいても毎年春に芽を出す強い植物ですから、手間がかからず、初心者にもおススメです。草丈は10~20㎝ほどとコンパクトなので、寄せ植えにも重宝です。
では、人気の品種をご紹介しましょう。優しいブルーのグラデーションの「レディーブルー」は、春の柔らかい雰囲気にピッタリです。末広がりの花穂で、下が青色、上は白色の「マウンテンレディー」は、雪をかぶった富士山のようです。ピンクの花をつける「ピンクサンライズ」は、色がかわいいと人気です。花の開いた姿が美しい「アズレウム」は、品の良い華やかさがあります。
お店で「ムスカリ」の球根を選ぶ時は、ふっくらとした大きいもので、深い傷やカビのようなものがついていない球根にしましょう。
日当たりの良い場所に植え付けます。鉢植えなら、直径15センチの5号鉢に5~7球が目安です。球根の上に、球根1~2個分の土がかぶるくらいの深さに埋めます。球根を植え付けたら、たっぷりと水やりをします。その後の水やりは、土の表面が乾くのを待って、たっぷりです。鉢植えなら、鉢底から水が出てくるまで与えて下さい。
「ムスカリ」は、しっかり寒さにあたることで、春にきれいな花を咲かせます。暖かい室内には取り込まないようにしましょう。花が咲いた後は、早めに摘み取ります。そして、全ての花が咲き終わっても、伸びた葉を切らずにそのまま育てて下さい。葉をしっかり育てれば、栄養が球根に蓄えられ、来年も花を咲かせてくれます。他の花にはないユニークな形が、お庭のいいアクセントになりますよ。
来週は、プランターで手軽に育てられる野菜「小カブ」をご紹介します。