今回は、「ブドウ」です。つる性植物なので、育てるのが難しそうに感じますが、家庭で育てるための品種も多く、ポイントさえ押さえれば、寒さや暑さ、乾燥にも強いので、意外と育てやすい植物です。
何十房も収穫したい場合は、地植えにして棚を作るが必要がありますが、10房程度であれば、鉢植えで楽しめます。日当たりが良く、雨が当たらない場所ならベランダでも楽しめます。そこで、今回は、育てやすい鉢植えをご紹介します。
お店には、ポット苗が並びます。直径30cmの10号鉢を用意して、底にゴロ石「鉢底石」を入れ、「果樹・柑橘の土」で植え付けるのがお勧めです。
つる性なので、支柱が必要ですが、ぶどうのつるは太い枝なので、しっかりした強度のあるものが必要です。「オベリクス」と言って、行燈を大きくした塔のような形で、金属製の物がありますので、それを用意するといいですよ。
苗木を植え付けたら、オベリスクを固定し、オベリスクの外側にゆるやかな螺旋を描くように枝を誘引します。植え付け後は、たっぷりと水を与えましょう。ブドウは一年中日当たりの良い場所を好みますが、雨にあたると病気になりやすいので、雨の当たらない場所に置きましょう。
ブドウで大切なのが、「誘引」と「剪定」です。春になると新芽が出て、枝が伸びてきます。誘引すると、枝の先端付近の葉の付け根から、新しい枝が発生しま す。これを「2番枝」と言いますが、放っておくと葉が込み合って日当たりが悪くなり、養分を無駄に使われるので、2番枝は葉を2枚残して切り取ります。
鉢栽培には、肥料が欠かせません。3月から10月まで「果樹・花木の肥料」を定期的に与えましょう。苗が充実していれば1年目から自然に実をつけてくれます。全体が色づいて、一番下の果実が甘くなれば、収穫時ですよ。
来週は、「ミニシクラメン」についてお送りします。