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週刊ラジオトーク
2012.12.19

月桂樹

今回は、クリスマスツリーやリースにもなる「月桂樹」のご紹介です。

 

乾燥した葉は、香りと甘みが強くなりますから、カレーやシチューの煮込み料理のスパイスとして利用され、「ローリエ」とも呼ばれます。
古代ギリシャでは、「月桂樹で」つくった冠を勝者や英雄に授けて称える習慣があったことから、勝利と栄光のシンボルになっています。

 

もともとは地中海沿岸に広く分布する10メートルにもなる樹木ですが、日本では、刈り込んで仕立てることができるので、庭木や垣根として使われることが多いようです。
少し先のとがった細長い楕円形の葉は年中濃い緑色ですが、最近は、斑入りの品種も登場して人気がありますよ。

 

「月桂樹」は、雄と雌の木に分かれていて、雌の木なら、春に小さな花を咲かせた後、卵型の実ができ、秋に熟した実を絞れば、「ローレルオイル」として利用できます。
雌の木を購入すれば、実も楽しめますが、「雌の木」として売られてはいませんから、たまたま選んだ木が「雌の木」だったら実も楽しんで下さい。

 

日当たりの良い場所で育てますが、地植えにする場合は、北風が強くあたるような場所は避けた方が無難です。
寒さには比較的強いほうで、東海地方なら地植えが可能です。
鉢植えにするなら、鉢底にゴロ石の「鉢底石」を入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。

 

生育がとても旺盛なので、収穫をかねた剪定を行いましょう。
枝が込み合うと風通しが悪くなり、カイガラムシなどの被害にもあいやすくなります。
短く刈り込んでも大丈夫ですから、好きに仕立ててみてください。
春の花後や、生長がいったん休みに入る11~12月頃の年2~3回行うといいですよ。
この時期は、クリスマスツリーのように仕立ててもいいですね。

 

剪定した枝は、リースにして楽しむこともできます。料理に使う場合は、若い葉よりも半年以上経過している古い葉のほうが風味がいいですよ。
水洗いをして汚れを落とし、ザルなどに広げてしっかり乾燥させて、密閉できるビンなどに入れて保存しておきましょう。

 

次回は、クリスマスの定番「ポインセチア」を来年も美しく色づかせるためのポイントをご紹介します。


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