アンケート結果 連作障害って何?どうやって防ぐ?
アンケート結果(1)野菜の連作障害をご存じ?
今回のアンケートでは、野菜を育てているという人は、なんと9割もいらっしゃいました《グラフA》。そのうち「連作障害」という言葉をご存じだったのは9割以上にものぼり《グラフB》、野菜づくりと連作障害は切っても切れない関係だということがよくわかります。また、実際に連作障害が起きたことがあるという人は6割近くいらっしゃいました《グラフC》。ほとんどの人がご存じだと思いますが…連作障害とは、同じ作物を同じ場所でくり返し栽培(=連作)すると、特定の養分ばかり吸収される結果、その作物に役立つ養分が土中に足りなくなったり、病害虫が増えたり、作物から出る有害な要素が蓄積されたりするため、次にその場所で育てる作物の生育が悪くなるという現象のこと。時には突然枯れてしまうこともあり、せっかく育てた野菜が台無しになってガッカリ…なんて経験をした人もいらっしゃるのでは?やはり野菜づくりをする時には、連作障害のことを頭においていらっしゃる人がほとんどのようですね《グラフD》。
アンケート結果(2)連作障害対策は?起きやすい野菜は?
地植えで連作障害を防ぐためにみなさんがやっていらっしゃることをお聞きすると《グラフE》、最も多かったのが「違う野菜を植える」という声。確かに続けて同じ野菜を植えなければ、つまり連作しなければ、連作障害は起きないのは当たり前ですよね。他には、石灰類を使ったり、土壌改良材を混ぜたり、堆肥や腐葉土などの有機物を使ったりと、土に様々なものを混ぜて、土壌管理をしていらっしゃるようです。また、プランター栽培の場合は《グラフF》、「毎回新しい培養土を使う」という人が最も多くいらっしゃいました。新しい培養土を使えば、同じ種類の野菜を植えても連作障害が起きないのは当然!毎回新しい土を使えるのは、プランター栽培のメリットでもあるので、ちょっともったいないと思われるかもしれませんが、毎回新しい培養土を使うのがオススメです。もちろん古土はリサイクルして他の植物に使えば、無駄になりませんよね。連作障害が起きやすい野菜もあれば、起きにくい野菜もあります。実際に連作障害が起きたのはどんな野菜だったのかをお聞きしました《グラフG》。最も多かったのはトマト。トマトは家庭菜園で人気の野菜なので、育てていらっしゃる人が多いということも原因でしょうが、トマトをはじめナス科の野菜は連作障害が出やすいのも確か。アンケート結果でも、上位5位に入っているトマト、ジャガイモ、ピーマンはナス科の野菜です。また、エダマメ、エンドウ、インゲンなどマメ科の野菜、ハクサイやキャベツなどのアブラナ科の野菜も連作障害が出やすいので要注意です。
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