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旬の園芸レッスン
2017.09.30

まだまだ続く、イチゴ栽培「苗づくりスタート!

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夏  6月中旬〜
苗づくりスタート!

イチゴ栽培の魅力は、収穫だけで終わらないこと。親株から子株がどんどんでき、次の秋にはその子株を親株として育てられるのです(状態が良ければ、1つの親株から30以上の子株ができることも!)。但し、イチゴはウイルス病にかかることがあるので、苗の更新は3年ぐらいでストップし、それ以降は新しい苗を購入するのがオススメです。では、収穫後の苗づくりを、順を追ってご紹介しましょう。

1)収穫が一段落したら、お礼肥を与えます(1株に対し、固形肥料を1つまみ)。収穫が終わるまで行っていた「ランナー切り」をストップし、ランナーを伸ばすようにします。

2)1本のランナーには3〜4個の子株ができます。子株の葉が1〜2枚ついて、ほんの少し根が生えたら、親株から数えて2番目と3番目の子株を、元肥入りの用土を入れたビニールポットに置き、U字クリップなどで固定します(鉢上げ)。良い苗を選択するために、鉢上げする株数は、若干多めにしておきましょう。

3)鉢上げから1〜2週間後、子株の葉が4〜5枚になり、株がグラグラとしなくなったら根づいた証拠。ランナーを切り親離れさせましょう。親株側のランナーだけを数センチ残し、反対側は株元で切っておけば、植え付けの向きがすぐに判別できます。切り離した子株を乾燥に注意しながら育て、秋になったらこれを親株としてイチゴ栽培を再スタート!

「イチローは育てちゃダメ?」

親株から伸びたランナーには、1本につき3〜4個の子株ができますが、親株に一番近い第一子は、生長が悪くあまり実をつけないケースが多いので、鉢上げしません。また、親株は栽培中にウイルス病を発症している可能性もあり、その第一子である「イチロー」はウイルス病も含めて親株の性質を受け継ぎやすいのです。気の毒ですが、ランナーを切り離したら、イチローは破棄しましょう。

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イチゴ栽培におすすめの資材

 

『甘いイチゴをつくる肥料』


魚粉などの有機質素材がイチゴをおいしく育てます。リン酸成分豊富で実付きが良くなります。

『甘いイチゴをつくる土』


根張りを良くして養分吸収を高めるフルボ酸を配合。育ちが良くなってイチゴが甘くなります。

 

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編集後記

花ごころで借りている畑でイチゴを栽培したことがあったのですが、株はとても元気にしげるけれど実は小さなものがほんの少ししかならず、どうしてだろう?と思っていました。アンケートでも残念な結果に終わった方の意見がたくさんあり、これはもっとイチゴについて深掘りしなければ!と今号の企画がスタートしました。竹ちゃんこと竹川は自身でも毎年栽培しているだけあり、実体験を交えながらわかりやすくコツを伝授してくれました。今まで失敗していたと言うスタッフも「これを読んで次回こそは美味しいイチゴを作る!」と意気込んでいましたよ。ちなみに、畑のイチゴが小さかったのは収穫前にランナーを伸ばしてしまっていたからでした…。(菅原)


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