品種選びにお役立てください デルバールいろいろランキング
デルバールのバラには、目移りしてしまいそうなほどたくさんの品種があります。
ここでは、様々な観点からデルバールのバラをセレクトし、ランキング形式にしてみました。バラの品種選び——–あなたなら何を重視しますか?
耐病性の強さはデルバールにおいては絶対条件。その中でも、できるだけ農薬を使わずに育てたい人にも自信を持ってオススメできるタフな品種がランクインしました。濃く照りのある葉をもつ(1位)ラ・ローズ・ドゥ・モリナールは、黒点病やうどん粉病に強く、好条件とは言えない半日陰でもくり返し咲きます。デルバールを代表する人気品種の(3位)シャンテ・ロゼ・ミサトもまた、病気に強く生育強健。すっきりとした株立ちなので、初めてオベリスク仕立てに挑戦する人にもオススメです。
春から秋まで花が咲く四季咲きのバラは、一般的には約1カ月半に1回の間隔で開花します。このランキングは鉢植えにも向くコンパクトな樹形で、四季咲き性が特に強い品種たち。(1位)オマージュ・ア・バルバラは絶え間なく咲きつつ、<セルフクリーニング>といって、咲き終わると自ら花首を落とします。花びらが散った花をいつまでも付けていることがないので、きれいな見た目をキープできます。(2位)ボルデュール・アブリコ、(3位)ラ・パリジェンヌは群を抜いて花付きが良く、暑い夏でも繰り返しよく咲きます。尚、定期的な追肥、こまめな剪定は、四季咲きのバラの花付きをアップさせるポイントです。
ショートクライマーとは、仕立て方によってはつるバラとしても扱える樹形のこと。耐病性の強さを誇る(1位)ラ・ローズ・ドゥ・モリナールは、四季咲き性においても抜群で、夏でも繰り返しよく咲きます。つるバラの多くは一季咲きですが、(2位)ナエマはつるバラとしては希少な四季咲き性。(5位)ビエ・ドゥーは、秋どころか冬寒くなっても咲き続けるほどで、他のバラが葉を落とした冬の庭を彩ります。
デルバールの大きな特徴が香りへのこだわりです。一口に強香種と言っても香りの個性は千差万別。(1位)シャルトルーズ・ドゥ・パルムはモダンダマスクの芳醇な香りが魅力的。紫色の大輪の花姿と相まって魅惑的な雰囲気が漂います。(2位)ナエマは(1位)シャルトルーズ・ドゥ・パルムとは大きく異なり、桃やローズ、レモングラスを感じさせるフルーティーな香り。フランスの香水メーカー、ゲランの限定香水の名前から命名されました。(5位)ローズシナクティフはパリ・バガテル国際バラコンクールでベストフレグランス賞を受賞。資生堂のオードパルファム「ローズシナクティフ」は、このバラとのコラボレーションで生まれました。
コンパクトな樹形で耐病性が強く、初心者でも管理しやすいだけでなく、香りや花形が華やか。そんな「バラを育てる満足感」を与えてくれる品種が勢揃い!(1位)クロード・モネはピンクにイエローの絞りが入った花色が印象的で、四季咲き性や香りも強いのも特徴。ベランダなどでもコンパクトに育てられ、スタッフの中でも人気が高い品種。(2位)フラゴナールはフランスの香水メーカーの名が付いた強香種。明るいピンクの大輪の花はとても花持ちが良く、切り花にしても長く楽しめます。
編集後記
〈ランキング番外編〜トゲが少ない品種ランキング!〉
1位★レジス・マルコン 〜ダントツのトゲの少なさ!切りバラアレンジも楽々♪
2位★エドゥアール・マネ 〜トゲが少ない半つる性なのでオベリスクなどに仕立てやすい。
3位★ディオレサンス
4位★ナエマ 〜比較的優しい形のトゲのつるバラ。
香りや強健性の他に、気にする方が多いのが「トゲ」。きれいなバラにはトゲがあるとは言え、できる事なら手を傷つけず優雅に誘引や切りバラアレンジをしたいもの…。生育環境によっても差はでるものの、がっしりと強い枝のイメージがあるデルバールにもトゲの少ない品種があるんです!…このように様々な個性を持つ花達も全ては高いクオリティの苗生産に支えられています。取材を通じて河本バラ園さんのバラづくりに対する強い思いを感じ、我が家のバラも一層大切に育てなければと気持ちを新たにしました。