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ホーム花ごころメディア旬の園芸レッスン「液肥なのに有機」が <おいしい>ワケ(2)
旬の園芸レッスン
2019.10.15

「液肥なのに有機」が <おいしい>ワケ(2)

 

 液肥を有機にすると、 何がイイの?


 有機質肥料とは、植物や動物由来の天然素材を原料にした肥料のことで、オーガニック、エコ、安全…と、環境にも人や植物にも優しいイメージです。具体的にあげると油かすや鶏ふんなど、固形のものがよく知られています。有機物は、図②のように、微生物の働きによって、時間の経過とともにタンパク質、アミノ酸へと、様々な過程を経て、植物の根が最も吸収しやすい硝酸態窒素へと分解されていきます。先述した通り、最初から硝酸態窒素を多く含む化成の液肥と比べると、分解に時間がかかる分、有機質肥料は効き目が穏やかなのです。そして、この効き目の穏やかさ=遅さは、時として、施肥の成果を早く出したいガーデナーたちをイラっとさせる原因になったりします。

 そこで花ごころが考えたのが、液肥と有機のいいとこ取り!『有機プラス液肥 トップワン』(以下『有機プラス液肥 』)です。『有機プラス液肥』はトウモロコシ由来の100%有機態窒素にカリ成分を配合した液肥。有機成分を液体にするとどうなるのかと言うと…そもそも肥料成分は水に溶けている状態でないと、植物は吸収できません。もちろん有機の液肥だからと言って、植物の根が動植物に由来するタンパク質をダイレクトに吸収できるわけではないけれど、図②にあるようないくつもの分解の過程を、少しずつ短縮できます。その結果、有機の液肥は、固形の有機質肥料よりも効き目が早くなるのです。

 では、液肥の「流亡しやすい」という弱点は、どうなるのでしょう?化成の液肥を使ったことがある人ならご存知だと思いますが、化成の液肥は水のようにサラサラとしています。ところが、有機の液肥は少しトロッとしていて粘性があります。そのため土壌に留まりやすく、簡単に流れ出てしまう心配も少なくなります。

—–液肥の速効性と有機の持続性を兼ね備えた、いいとこ取りの意味、わかっていただけましたか?

 

 ポイントは、アミノ酸!!


 花ごころの『有機プラス液肥』は、アミノ酸たっぷり。一般的に植物は、硝酸態窒素を好んで窒素源として吸収しますが、アミノ酸でも吸収することができます。図③では、植物が窒素を吸収し、植物の体(タンパク質)を作るまでの流れを示しています。化成肥料の場合、硝酸態窒素から亜硝酸態窒素、アンモニア態窒素と、徐々にカタチを変えて、はじめてアミノ酸の合成に辿り着きます。でも、有機肥料の場合、植物はいきなりアミノ酸を吸収することができるので、化成肥料のような長い道のりを経なくてもよくなり、体力(炭水化物)を温存できます。アミノ酸は窒素と炭水化物が合成されたもの。通常植物は、無機の窒素と、光合成によって作られた炭水化物によってアミノ酸を作っています。でも、直接アミノ酸の状態で取り入れることができれば、炭水化物をアミノ酸の合成に使わなくてもよくなります。つまり、ショートカット(近道)できるのです。
『有機プラス液肥』はアミノ酸を豊富に含んでいるからこそ、炭水化物を効率的に利用することができます。そして、節約できた炭水化物を利用すると、いろいろな嬉しい効果が期待できます。例えば、植物の細胞の外壁を堅牢にして《病害虫に強くなる》、余った炭水化物を実や葉にまわして、《糖度UP》《栄養価UP》《貯蔵デンプンの重量UP》などなど!有機の液肥には、おいしい話が盛りだくさんなのです。


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