今回ご紹介するのは、「ユーカリ」です。コアラの餌として知られていますが、ハーブとしても有名です。殺菌作用があり、鼻水や鼻づまり、咳などを和らげる作用があります。風邪や花粉症対策に、葉を一枚マスクに忍ばせたり、お部屋にドライフラワーとして飾るのもいいですよ。爽快感のある香りが勉強や仕事の気分転換にもピッタリです。
「ユーカリ」は、オーストラリアを中心に分布する10~30メートルにもなる高木で、600種類以上の仲間があると言われています。銀色がかった美しい葉が特徴で、形は丸いものから細長いものまで様々です。寒さに強く、多くの種類がマイナス10℃まで耐えるので、冬のお庭を美しく彩ってくれます。高木になると言いましたが、鉢でも手軽に育てられるので、ベランダでもOKです。
お店には様々な種類のユーカリが、ほぼ年中ならびます。丸い葉っぱの中央を突き抜くように枝が伸びる「ツキヌキユーカリ」は、葉の美しさから、シンボルツリーとして利用されることが多い品種です。ハート型の葉をつける「リトルハート」は見た目が可愛らしいので、寄せ植えに人気です。寒さに若干弱いので、防寒対策として土の上を「バークチップ」などで覆う「マルチング」をするといいですよ。楕円形の葉が白っぽく、茎が真っ白で美しい「テトラゴナ・シルバー」は、雨に少し弱いので、移動できる鉢植えやベランダでの栽培がお勧めです。柑橘系の香りがする「レモンユーカリ」はポプリや入浴剤にも使えますが、寒さに弱いので、冬は室内で香りを楽しみましょう。お気に入りを見つけたら、葉の色艶がよくて、株元がグラグラしていないものを選び、日当たりのよい場所で育てます。鉢植えにするなら、底にゴロ石の「鉢底石」を必ず入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。
枝が細いうちは、風の影響で枝が折れたり倒れたりしてしまうので、支柱を立てて固定しておけば安心です。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりです。「ユーカリ」は、春になるとぐんぐん生長します。どこで切っても脇芽が伸びてくるので、コンパクトに仕立てるためにも、こまめに切ってハーブとして利用しましょう。
来週は、冬の間に行いたい「土のアンチエイジング」についてです。