今回は「レモン」です。「レモン」は、病害虫にも比較的強いので、無農薬で栽培できます。意外に鉢植えでも育てやすく、家庭栽培向きですから、有機質の土や肥料にこだわって、オーガニックなレモン栽培を始めてみませんか?
地植えも出来ますが、寒さには比較的弱いので、鉢植えで育てるのがお勧めです。夜間氷点下になるような地域は、鉢植えにして冬場は室内へ移動させれば安心です。1月が収穫期ですから、実のついた可愛らしい姿と香りを身近で楽しめますよ。
代表的な品種「リスボン」は、耐寒性が強くて果実が大きいのが特徴です。レモンは枝に鋭い棘が出るのですが、「ビラフランカ」は棘が少なく香りも強いので、お子さんと一緒に育てても安心です。レモンとミカン類を掛け合わせてつくられた「マイヤーレモン」は、酸味がマイルドで香りや果汁が豊富ですよ。
ちょうど3月が植え付けの時期なので、お店には苗が並びます。葉の色つやが良いものを選びましょう。枝数の少ない小ぶりな1~2年生苗は、収穫までに数年かかります。枝数が多く茂っている3年生苗なら、すぐに収穫が楽しめますよ。
3年生苗なら、直系30センチほどの鉢を、小ぶりな1~2年生苗なら、苗木がすっぽり入る一回り大きな鉢を用意して下さい。鉢底にはゴロ石の「鉢底石」を入れて、「果樹・柑橘の土」で植え付けます。水やりは土の表面が乾いたら、たっぷりです。日当たりの良い場所で育てましょう。枝に鋭い棘が出てきたら、果実や葉を傷つけるので見つけたら切り取って下さい。早ければ、夏に小さな実ができてきます。多くならせたくなりますが、葉25枚に対して果実が1つになるように、余分な果実を摘み取る摘果(てきか)を行います。1つ1つの果実がしっかり育ち美味しくなりますし、木の負担も減り毎年実をつけてくれるようになります。
家庭で育てていれば、果汁が多く香りも酸味も強いグリーンレモンと、果肉が柔らかく酸味がマイルドな完熟レモン、両方味わえますよ。
来週は、病害虫対策におススメの「ニーム」の使い方をご紹介します。