今回は、「トルコギキョウ」です。切り花として一年中売られていますが、鉢植えで育てれば、今から夏まで次々と花を咲かせてくれますよ。「トルコギキョウ」と言っても、トルコの原産でもなければ、キキョウの仲間でもなく、北アメリカ原産のリンドウ科の植物です。花の形がターバンに似ていることや、青紫色の花がトルコ石や地中海の海の色を連想させるから…などと言われています。
スラッと伸びた茎の先端に咲く花の色は豊富で、青紫色のほかに、紫、ピンク、白、アプリコットイエローにクリーム色、淡い黄緑色などで、花の形は、一重から、八重咲き、ウェーブがかったものや、バラにそっくりなものもあります。
切り花になる品種は、90センチほどに生長しますが、ガーデン向きに、30センチほどの背丈の低い品種も増えています。
では、品種をいくつかご紹介しましょう。バラのように咲く「ロジーナ」シリーズ。中でも、ラベンダー色は、優しい雰囲気が人気です。白色の花びらの縁が紫色の「バルカン・マリン」は、清楚で美しい印象です。草丈30センチほどの「チェリービー」は、一重の赤紫色の花で、母の日の鉢花としても人気です。
お店で選ぶときは、下のほうの葉が黄色くなっていない、シミなどもない、葉の色つやの良いものを選びましょう。
日当たりの良い場所で、乾燥気味に育てて下さい。日本の梅雨や長雨に弱いので、移動できる鉢植えがお勧めです。底にごろ石の「鉢底石」を入れて、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。根は崩さず、優しく扱います。
「トルコギキョウ」は、蕾や花に水がかかると、シミができたり、そこから傷んでしまうこともあるので、水やりは、花にかからないように、土の表面がしっかり乾くのを待ってからたっぷり与えます。水のやり過ぎは失敗のもとですよ。咲き終わった花は小まめに摘み取り、月2~3回のぺースで液体の「有機プラス100倍液肥」などを与えると効果的です。
来週は、葉だけではなく、芽も、実も楽しめる「シソ」の育て方をご紹介します。