今回ご紹介するのは、「スナップエンドウ」です。エンドウの仲間ですが、さやが柔らかく、さやごと食べられます。以前、「スナックエンドウ」と呼ばれていた時期もありましたが、1983年に農林水産省が統一して、「スナップエンドウ」になりました。
「スナップ」というのは、さやの歯ごたえの良さから、「ポキンと折れる」「パチンと音をたてる」という意味の「スナップ」からついたそうです。さやとマメの両方が食べられ、甘みも濃くて美味しいので、家庭菜園でも人気があります。
秋に種まきを行い、5~6月に収穫しますが、今はちょうど、苗がお店に並ぶ時期なので、苗からでも育てられます。また、早生種(わせしゅ)といって、短期間で収穫できる品種なら、今、種をまいても5~6月に収穫できます。中でも「つるなし」を選べば、80㎝ほどにしか生長しないので、育てやすくて、初心者にもお勧めです。
マメ科の植物は、古い土や、「連作」と言って、前の年と同じ場所や一度マメ科の植物を育てた場所を嫌いますから、新しい土を使うようにしましょう。プランターで育てるなら、底にゴロ石をしきつめて、栄養たっぷりの「花ちゃん野菜の培養土」を入れます。畑などで育てる時は、土を入れ替えることは難しいので、おススメは、「わたしの野菜のたい肥」などの土壌改良材です。土に土壌改良材を混ぜて、土をリフレッシュさせておきましょう。
土の準備が出来たら、15㎝間隔に、種を3粒づつ埋めます。種の上に土が2~3㎝かぶるようにしましょう。芽が出てきて、10㎝ほどに生長したら、1メートルほどの支柱を立てて、つるが巻き付けるように準備をしておきます。
肥料は、暖かくなってグングンと生長を始めたら、薄めた液体肥料「有機プラス100倍液肥」などを月2回くらい与えます。肥料をやり過ぎると、実付きが悪くなるので、注意しましょう。花が咲いて、実が付き、ふっくらと膨らんだら、サヤの緑色が鮮やかなうちに収穫して下さい。
来週は、「医者いらず」とも言われる「アロエ」をご紹介します。お楽しみに。