2015年、最初にご紹介するのは、「アザレア」です。別名は「西洋ツツジ」と言い、日本のツツジが江戸末期にヨーロッパに渡って、より大輪に華やかにと改良されたものが「アザレア」です。
現在では、日本でもたくさんの品種が作られています。本来の開花は、ツツジと同じ5月なんですが、室内で楽しめ、和の雰囲気のある華やかな花なので、開花調整をされたものが、新春を迎える花として、この時期、お店に並ぶようになりました。日本のツツジよりも、大輪で豪華な「アザレア」を、新春を飾る花として一鉢、育ててみてはいかがですか?
花色は、白、ピンク、赤色があり、一重も八重もあります。たとえば、淡いピンク色の大輪半八重咲きの「ロマンスパール」は、柔らかく上品な印象です。花は小さいですが株いっぱいに咲く「ローズネット」は、ミニバラのようなかわいらしさがあります。フリルのように波打つ花びらに縁取りが入る「ニコレット系」は、育てやすさでも人気です。
お店で鉢を選ぶときは、葉色が濃い緑色で、枝が充実して太いもの、つぼみがたくさんついているものを選びましょう。置き場所は、日の当たる涼しい所がおススメです。15℃を越えると、どんどん開花が進んでしまい、1つの花が1週間ほどで終わってしまいます。春まで長く楽しむ為には、暖房が効いた暖かい場所より、窓際や玄関などの涼しい場所が最適です。水やりは、鉢土の表面がしっかり乾くのを待って、たっぷりと。 暖かい午前中に行います。咲き終わった花は、「子房」と呼ばれる花の付け根のふくらんだ部分ごと切り取りましょう。そのままにしておくと、病気の原因になってしまいます。
来年も花を咲かせるためには、花後直ぐに剪定しましょう。全体を1~2センチほど刈り込み、形を整えれば、こんもりした形になり、夏には、その枝先に翌年の花芽が出てきますよ。
来週は、「冬の鉢花の置き場所」をご紹介します。お楽しみに。