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週刊ラジオトーク
2015.07.01

病害虫対策

今回は、梅雨時に増える「病害虫の対策」についてお話します。湿度が高く、気温が上昇する梅雨は、病害虫のパラダイス!そのまま夏を迎えてしまうと、暑さで植物も弱ってくるので、被害が増して取り返しのつかないことになってしまいます。早期発見早期治療を目指しましょう。

 

 

この時期、ぜひやっておきたい対策が2つあります。1つ目は、樹皮をチップ状に加工した「バークチップ」などで土の表面を覆う「マルチング」です。野菜や草花に発生する「疫病」や「べと病」、バラなどに多く見られる「黒星(くろほし)病」などは、土の中の病原菌が、雨や水やりで泥と一緒にはね上がり、葉の裏に付いて伝染します。マルチングをしておけば、泥の跳ね返りがなくなるだけでなく、害虫の住処となる雑草も生えにくくなり、夏場の土の乾燥防止にもなるので、良いことだらけです。

 

 

2つ目は、風通しをよくすること。植物は、気温の上昇とともに、生長も旺盛になるので、枝葉が茂りすぎ、風通しが悪くなりがちです。病原菌の多くは、増殖したり、植物に感染するために、高い湿度を必要とします。キュウリやバラの「うどん粉病」「炭そ病」、庭木や観葉植物の「カイガラムシ」などは、風通しが悪く湿度が高い場所が大好きです。混み合っている枝葉はすいたり、鉢植えなら間隔をあけて置くなど、風通しを良くして、植物のまわりの湿度を下げるようにしましょう。また、梅雨明けから被害が多くなるのが、高温と乾燥を好む害虫。葉の色がぬけて、所々白くになり、葉裏にこまかいほこりと一緒に赤い虫がつく「ハダニ」の被害が増えてきます。水やりの際に葉の裏にも水をかけるようにしましょう。

 

 

病害虫が増える原因は、環境だけでなく、植物自体の健康状態にも原因があります。肥料の与えすぎや、逆に栄養不足、水不足により弱ってしまっていると、被害にあいやすくなりますので植物の健康管理も大切です。薬剤を使うのも効果的ですが、必ず、その植物や症状にあった薬剤を用法・容量を守って使用して下さい。

 

 

来週は、大輪の白い花を咲かせる「タイザンボク」です。お楽しみに。


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