今回は、「冬咲きのクリスマスローズ」のご紹介です。「クリスマスローズ」は、クリスマスの頃に咲く「ヘレボルス・ニゲル」という原種の中の一種が、バラの原種に似ていることからこの名前がついたのですが、ほとんどの品種は2~3月に咲く「早春の花」なんです。
ところが、現在は、この「ニゲル」という品種の改良が進み、名前通り、冬咲きのクリスマスローズが増え、人気が出ています。他のクリスマスローズはうつむき加減に咲くのですが、「ニゲル」は斜め上向きや横向きに咲くので、花の顔がよく見えるのが特徴です。性質も丈夫で、品種によっては二度咲き、三度咲きと、5月まで長く楽しめるものもあります。大株に育ち、たくさんの花を咲かせるので、管理が良ければ、1株から100輪以上の花を咲かせてくれます。
人気の品種は、大株に育ち、純白の大輪の花をたくさん咲かせ、見応えたっぷりの「ジョセフ・レンパー」。梅のような丸っこい花が上品な「ジョシュア」。八重咲きで美しい「ダブル・ファンタジー」。それに、ピンクとクリーム色が混ざったようなシックな花色の「マエストロ」なども人気です。
今、お店には、花をつけた株がたくさん並んでいるので、葉の色艶がよく、花数も多く、グラグラしていないしっかりした株を選びましょう。地植えにする際は、冬は日当たりが良く、夏は陰るような場所、落葉樹の下などで、風通しの良い場所が最適です。鉢植えなら、季節によって移動できるので安心です。
鉢底にゴロ石の「鉢底石」を入れて水はけを良くし、専用の「クリスマスローズの土」で植え付けましょう。根は崩さないように優しく扱います。水やりは土の表面が乾いたら、たっぷりと与えます。今は生育期になるので、ゆっくり長く効く「クリスマスローズの肥料」を与えると効果的です。咲き終わった花や枯れ葉はこまめに切り取ります。丈夫でたくさん花をつけてくれるので、お薦めですよ。
来週は、お正月飾りにもピッタリな「ミニ胡蝶蘭」のご紹介です。お楽しみに。