今週は、冬場にしておきたい「バラのお世話」のその2「剪定」です。春にたくさんの花を咲かせるためには、この時期に、枝を短く切る「剪定」という作業を行っておきましょう。
枝を短く切って制限することで、太い枝の元気な芽から、勢いの良い新しい枝が出てきて、綺麗な花をたくさん咲かせてくれます。また、その後健全に育ちやすいように全体の形を整える効果もあります。
先週は、植え替えをして、根が栄養をたっぷりと吸収する準備を整え、葉をむしっておくところまでお伝えしました。葉をむしって1~2週間が「剪定」に最適な時期です。2月下旬頃になると、芽が動き出しますから、その前に済ませましょう。植え替えをしていない場合も「剪定」だけは毎年行うようにして下さい。
葉をむしってみて、赤みのある枝が多いバラなら、とても健康です。緑色の枝のほうが多い場合は、健康ですが、しっかりとした「剪定」をするほうが、花が豪華に咲きます。黄緑色や黄色の枝が多い場合は、調子がよくない証拠です。
先ず、「剪定」の前に、枯れた枝、黄色い枝、竹串のような細い枝は切り取ります。そして、どの位置で切るか、高さの目安を判断します。並んで立った時の膝の位置ぐらいまでバッサリ切って下さい。ただ、黄色い枝が多いバラは、もっと思い切って、膝より下まで。全体の3分の1くらい思い切りよく短くした方がいいですよ。
高さの目安を決めたら、その位置にある、まだ顔を出すか出さないかの赤くふっくらした芽を探し、その1㎝上で切っていきます。枝が重なっていると感じるところも間引くように切っておきましょう。
そして、「剪定」が終わったら、土の上に有機質たっぷりの「特選有機バラの肥料」を置きます。春の芽吹きに向けて、ぐっと力をつけるために、肥料も必ず与えましょう。これで、後は、春の開花を待つだけです。
次回は、『ジャガイモ栽培のコツ』をご紹介します。