今週は、『ジャガイモ栽培のコツ』をご紹介します。ちょうどこれから、2月中旬から3月上旬頃が植え付けに最適です。普段、家庭菜園用の「種イモ」には、見かけない品種もいろいろありますから、好みの品種を自分で育ててみませんか?
「種イモ」は、栽培用として国の検査に合格したものです。食用のジャガイモは、病害虫の被害が出やすいので、「種イモ」を使うようにして下さい。人気の品種は、栗やサツマイモのような甘みとコクがある「インカのめざめ」。赤い皮に鮮やかな黄色の肉質でホクホクと舌触りが滑らかな「アンデス赤」。それに、栽培しやすい「ノーザンルビー」はアントシアニンを含んでいてピンク色。アントシアニンがより濃い紫色のジャガイモ「シャドークィーン」などスーパーでは見かけない品種も多いので、選ぶのも楽しいですよ。
最近は、培養土の袋に水を抜くための穴をあけて、そのまま栽培容器にしてしまう方法が人気です。花ごころの新製品「ジャガイモ収穫キット ゴロゴロ村」なら、種イモが腐るのを防ぐための灰「草木灰(そうもくばい)」や肥料、育て方を写真で説明したリーフレットまでついているので、初心者でも簡単に失敗なく育てられます。
袋栽培の時は、あらかじめ土を4Lほど取り出しておきます。ジャガイモは生長していくと、種イモの上に実をつけるので、土から顔を出すとその部分が緑色になり、食べられなくなってしまいます。後で、株元に足すための土を残しておきましょう。「種イモ」は、小ぶりのものなら丸ごと植えられますが、大きなものは芽の数が均等になるように2つか3つにカットし、切り口に「草木灰」を薄くつけてから切り口を下にして土に埋めます。イモの厚さの約3倍の深さに埋めて下さい。その後、土全体が湿るまでたっぷり水を与え、日当たりの良い場所で育てます。
芽が伸びだして、10㎝ほどになったら、元気な芽を2本だけ残して、他の芽をを引き抜く「芽かき」という作業をして下さい。その後、肥料を与え、株元に土を足す「土寄せ」をします。花芽が見えた頃にもう一度、肥料を与え、土寄せをして下さい。花が咲き終わって、葉がやや黄色くなりかけた頃が収穫時です。
次回は、寒さに強い『ヒマラヤユキノシタ』をご紹介します。