今回は、手間がかからず、秋までに何度も花を咲かせてくれる「ガザニア」をご紹介しましょう。ヒマワリを小さくしたような花で、「クンショウギク」という和名がついているように、勲章やメダルを思わせる形に、黄色やオレンジのくっきりとした花色が多くみられます。
花色は他に、赤やピンクやクリーム色もあり、ダリアのような八重咲きもあります。褐色の筋模様が入るストライプ柄の「タイガー」という品種や、シルバーリーフが美しい「タレント」。半八重咲きで褐色の「イングリッシュ・ガザニア」。普通のガザニアの花の大きさは大体5~7㎝くらいですが、11㎝の大きな花を咲かせる「ガズー」という品種もあります。
南アフリカ原産で、乾燥と暑さにとても強く、日当たりと水はけの良い場所であれば、夏の間も元気に開花してくれます。日中、日が当たっている時だけ花開き、夜には閉じる性質があります。
毎年花を咲かせてくれる宿根草ですが、霜や雪の多い地域では冬に枯れてしまうことがあります。それ以外の地域なら、ほとんど手間なしで毎年花が楽しめますよ。
株ががっしりとして、葉の色艶の良いものを選んだら、日当たりのよい場所に植え付けましょう。「ガザニア」は、乾燥には強いのですが、土が常に湿った状態だと、腐りやすくなります。これから梅雨を迎えますので、日当たりの良い軒下など、雨が避けられる場所がベストです。適当な場所がなければ、移動できる鉢植えがおススメです。鉢底には、必ずゴロ石「鉢底石」を入れて、水はけの良い「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。水やりは、土の表面がカラカラに乾くのを待って与えます。
秋まで開花を続けますから、植え付けて1週間経ったら、肥料成分の整った「IBのチカラ」を月1回ペースで与えると効果的です。咲き終わった花はこまめに取り除きましょう。そのままにしておくと、種を作ろうとして栄養が取られてしまいます。乾燥にも暑さにも強い「ガザニア」は、夏の寄せ植えにもピッタリです。
次回は、切り花の定番『アルストロメリア』をご紹介します。