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週刊ラジオトーク
2013.12.04

イチゴノキ

今回ご紹介するのは、「イチゴノキ」です。イチゴのような実をつけることから、その名前がついているようですが、バラ科のイチゴとは全く別物で、2~3mに育つツツジ科の常緑低木です。ちょうど今頃、11~12月に、ベル型の白い花を咲かせます。スズランに似た可愛らしい花で、うっすらとピンク色になる品種もあります。

 

花後に実を付け、翌年の晩秋に向けて、緑色から黄色、オレンジ、そして、赤い色へと色づいていきます。色づく様子が楽しめ、花と実の両方を同時に楽しむことも出来る、ちょっと珍しい樹木です。果実は1.5㎝ほどの真ん丸です。甘酸っぱい味で生でも食べられますが、雑味が残るので、ジャムや果実酒に利用されることが多いようです。

 

この時期は、花や実がついている苗も手に入るかもしれません。葉の色が薄いものや、黄色くなった葉がついているものは避けて、色艶の良いものを選びましょう。

 

地中海沿岸からアイルランドに自生していて、強い風に耐え、寒さにも強い植物ですが、50㎝程度の若い苗木は、いきなり地植えにしてしまうのではなく、まずは鉢植えにして、環境に慣れさせるほうが安心です。鉢底にゴロ石の「鉢底石」を敷き詰めて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。根は傷みやすいので、表面の古い土を落とす程度にして、あまり崩さないように植え付けます。植え付け後にはたっぷりと水やりをします。肥料は、来年の2月頃に、有機質主体の「果樹・花木の肥料」を寒肥として1回与えれば十分です。

 

剪定も特に必要ありません。自然に樹の形もまとまりますが、枯れた枝や邪魔な枝があれば、肥料やりの時に一緒に剪定しましょう。お世話が簡単なので、初心者の方にもおススメです。12月に可愛い花が一面に咲いている姿は、クリスマス気分を高めてくれそうですよ。

 

次回は、冬に花を咲かせ、ヒースの別名もある『エリカ』をご紹介します。


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