今回は、「アスパラガス」です。私たちが普段食べているのは「アスパラガス」の若い茎ですが、そのまま育てていくと、ふんわりとした葉が茂ります。 「アスパラガス」の仲間には、「アスパラガス・ナヌス」という、観葉植物として葉を楽しむ品種もありますが、野菜の「アスパラガス」も収穫後、葉を楽しむ ことができますよ。
「アスパラガス」は、一度植えれば、10年ぐらい収穫できるので、とてもお得な野菜です。ただし、種から育てると収穫までに2~3年かかりますので、苗から育てるのがお勧めです。
植え付け時期は10月下旬~11月ですからお店に苗が並ぶ頃です。苗からスタートしても、1年目はほとんど収穫できないことも多いのでお勧めは「2年物」または「2年生」と書かれている苗です。来年の春には収穫できるようになりますよ。
この時期は、ビニールポット苗の他に、土から掘り上げられて、休眠に入った根の塊「根株(ねかぶ)」と呼ばれるものも並びます。この場合は、根の一本一本が太くて張りがあり、しっかりとした新芽がついているものを選びましょう。
「アスパラガス」は、草丈1.5mにも大きく育つ植物で、根も深く1mぐらい伸びますから、植え付ける前の土づくりは大切です。特に酸性の土に弱いので、 「ふりふり石灰」と「らくらく土の改良材」などの堆肥をたっぷり施して深く耕します。プランターに植え付ける時は、野菜用の深型プランターに1株を目安に しましょう。底に「鉢底石」を入れて、「花ちゃん野菜の培養土」がおススメです。ポット苗なら草花と同じように、根株なら新芽のある部分が少し土に埋まるくらいに植え付けます。
春になると新芽が出てきますので、25㎝ほどに生長したら地際から切り取って下さい。ただ、全て切り取ってしまうと、弱ってしまい、翌年から収穫できなく なるので、4~5月の2か月間だけ収穫して、その後出てくる新芽はそのまま生長させ、株に養分を蓄えさせるといいですよ。
来週は、「ブドウ」についてお送りします。