気軽にチャレンジしてみよう!袋栽培ABC
育てる野菜に合わせて、袋をカスタマイズ!
手軽さが魅力の袋栽培ですが、その中でもさらに手軽なのが、培養土の袋をそのまま利用する方法です。なにしろ最初に準備するのは、培養土と苗(タネ)のみなんですから…。でも、培養土なら何でもいいかと言うと、そうではありません。培養土の袋はポリエチレン製で通気性や排水性が悪いので、通気性と排水性に優れた培養土を選ぶことが大切。あらかじめ肥料(元肥)が入っているかどうかも確かめましょう。
今回ご紹介するのは、花ごころのロングセラー、袋栽培にもぴったりの『花ちゃん培養土』の25Lサイズを利用する方法です。標準プランター2個分と、たっぷりの培養土が入っているので、様々な野菜に対応できます。ここではさらに、袋の向きを変えることで、大きな野菜から小さな野菜まで、野菜のサイズに合った“袋容器”に変身させるアイデアをご紹介します。
袋栽培と言えば、このパターンが定番で、深鉢や大型プランターで育てるような野菜向き。比較的根が深く張り、背丈が高くなって支柱が必要になるトマト、キュウリ、ナスなどの果菜の他、ダイコンやジャガイモなどの根菜類も深さのあるこのパターンで育てましょう。植え付けが寒い時期の場合、袋の口を折り曲げず伸ばしたまま使えば、寒気から株を守る効果も。
袋をヨコに使うと、ちょうど約20Lの土が入る標準プランター(60㎝×20㎝)と同じくらいのサイズになります。リーフレタスや葉ネギなどの葉菜類の他、通常は標準プランターで育てる野菜に向いています。Aパターンよりも土の表面積が広くなるので、より多くの苗数を植え付けられます。
袋を仰向けにして使うパターンは、生育期間が比較的短い葉菜や小型野菜に向いています。袋は土が溢れないように注意しながら、対角線に切り込み、四方にクルクルと巻いて使います。アサツキ、パセリ、ホウレンソウ、ミズナなどの葉菜、根菜でもラディッシュなどは土の深さが10㎝あれば十分なので、このパターンがオススメです。
一袋でもこ〜んなに立派に育ちました。
『花ちゃん培養土』などの25Lサイズの培養土を使って、実際に袋栽培してみました。ご紹介する写真はほんの一部ですが、驚くほど立派に育ったと思いませんか?
ジャガイモを袋栽培してみよう。
ジャガイモは家庭でも育てやすい野菜の一つ。1つの種イモからたくさんの量が収穫できるので、袋栽培でぜひ挑戦してみてください。ジャガイモの袋栽培のポイントは、生長に合わせて土を足す「増し土」をすること。ジャガイモは種イモよりも上の土中にできるので、増し土はジャガイモが土から露出しないようにするための大切な作業。ジャガイモに日光が当たると緑色になって、有害物質のソラニンを多く含んでしまうので注意しましょう。