家庭で育てて、たっぷり活用<無農薬>「ショウガ・レシピ」(栽培編)
多くの野菜が<旬>とは関係なく一年中店頭に並ぶ昨今ですが、ショウガの旬と言えば、新ショウガが出回る初夏から夏(5〜8月)だと思っている人も多いのでは?確かに、色が白くてみずみずしい新ショウガは、夏に多く出回り、爽やかさを運んでくれる印象があります。でも、この時期に出荷されるのは、ハウス栽培されたもので、農家さんが早めに育てて出荷しているのです。家庭菜園など露地栽培で育てる場合は、4〜5月頃に植え付け、新ショウガとして収穫するのは10〜11月頃になります。さらに、この新ショウガを収穫後、土付きのまま2〜3カ月以上保管して出荷されるのが根ショウガで、新ショウガより色も濃く辛味が強くなります。ちょっぴりややこしいですが、新ショウガの旬は、最も多く出回る夏ではなく秋なんです。家庭で育ててみると、そんなこともわかってきますよ。
家庭で無農薬でショウガを育てれば、効果効能の高い皮付きのままでの利用も安心です。また、連作を嫌うショウガは、プランター栽培にも向いています。ベランダなど省スペースでも十分に育てられます。
<種ショウガの準備>
ショウガの栽培は、苗や種からではなく、ジャガイモの種イモのように「種ショウガ」からスタートします。4月頃に店頭に並ぶので、表皮がみずみずしく、黄色が鮮やかで色ツヤの良いものを選びましょう。
<植え付け方法>
種ショウガの植え付けは、気温が高くなる4月中旬〜5月上旬。寒いと種ショウガが腐ることがあるので、地温が15℃以上になってから行います。ショウガは有機質の多い土壌でよく育ちます。コンテナ栽培なら野菜用の培養土を使えば簡単。種ショウガは1片が50g前後になるように手で分割し、日光に2日ぐらい当ててから植え付けると発芽しやすくなります。
<管理について>
●水やり●
芽が出るまでは乾かさないようにたっぷりと水やりします。乾燥に弱いので、プランターの場合は朝夕の2回、特に夏場は水切れに注意しましょう。
●マルチング●
発芽後、特に夏場は乾燥防止のために株元に敷き藁などでマルチングをします。
●増し土●
発芽したら、こまめに土寄せをしたり、土が少なくなっている場合は、増し土を行います。こうすることで、根茎が太り立派なショウガに育ちます。
●追 肥●
発芽後、草丈が15 cmぐらいになったら1回目の施肥を行い、さらに30 cmぐらいになったら2回目を与え、その後は月1回の頻度で与えましょう。肥料は有機肥料がオススメです。
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