TM9は、景観性の良い芝生を、管理を省いて維持することを目的に、トヨタ自動車株式会社によって開発された高麗芝（コウライシバ）の品種です。
2005年1月に販売開始されました。

TM9の草の長さは、従来の芝の半分以下です。 従来の高麗芝だと、芝刈りは年に3～5回必要ですが、草丈が低いTM9は年に2回で済みます。 特に、暑い夏に芝刈りをしなくて済むのが嬉しいポイントです。

さらに、「芝刈り回数が少ない＝芝刈りで廃棄される肥料成分が少ない」ため肥料の量が半分以下で済みます。
芝刈りに関する費用（芝刈り作業、集草、廃棄）に加えて、施肥に関する費用も削減できるのも魅力です。

TM9の耐性、適正場所

TM9の特長は、低草丈、高密度、葉の色が濃く、葉が柔らかいこと。

耐陰性、耐乾燥性、耐塩性、耐踏性については、高麗芝の従来品種と同等である試験結果が出ています。
匍匐茎の成長速度は従来品種と同様ですので、芝生が傷んだ場合の回復速度も、従来品種と同等です。

景観性の良い芝生を低コストで管理することが可能なTM9は、景観性を重視する
・個人邸
・集客施設
・企業緑地
・大学キャンパス
・屋上緑化
に適しています。

現在TM9は、鳥取県、鹿児島県、茨城県、埼玉県の品質管理意識の高い厳選された7法人で生産されています。

いずれの産地でも、芝生の生産に適した農地を選定し、年間計画に基づく管理が行われています。

生産中は、定期検査などにより、雑草や病害虫を早期に発見し防除します。そして、出荷時には密度や土付きを確認し、品質基準を満たした製品のみが出荷されます。

以上の特徴から、TM9は従来の高麗芝よりも高級な芝生として位置づけられています。

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