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スタッフブログ

地面の下では

2017.03.29 カテゴリ:つちづくり 庭仕事 自然

 

お庭を施工したりしていると、お客さんの中には「庭の水捌けが悪くて…」と言うご相談も多いです。

特に名古屋周辺の土壌は貧栄養の砂礫(小石混じりの土壌)~シルト質(砂と粘土の中間で水捌けは余りよく無い)の土壌が多く、造成地や宅地等は何処の土を持ってきているかも分からない為、非常に水捌けが悪く肥料っ気の無い土のお庭が多いです。(と言うより、ほぼ草食男子土壌)

これは昔、この辺りが東海湖と言われた湖の底だった…と言うのも要因とも言われています。(ただ、これが瀬戸物や常滑焼き等の、日本を代表する陶磁器の産地を生んだ事も事実なんですが…。)

特にこの湖の湖畔に当たる地域は、礫混じりのシルト層が多く、貧栄養で水捌けも良くない。

この事は、お庭を造る、お花を育てるには余り良くない土壌が多いのです。(ただ、こう言った土壌に適応して生育する植物もあり、愛知県は全国的にも珍しい局地的な植生〈周伊勢湾要素植物群・東海丘陵要素植物〉が存在するのも事実ですが…笑)

そうなると、お花を綺麗に咲かせる、活き活きとした緑に包まれたい生活・・・を、望むとなると、名古屋周辺ではやはり土壌改良が必要になってくる場合が多いです。

その為には「肥料をあげる?」「堆肥をたっぷりと混ぜ込む?」普通ならそれだけでも良いかも知れませんが、実は一番大切なのは

「水捌け」

なのです。

いくら肥料をあげても、いくら良い堆肥を混ぜてあげても、水捌けが悪くては肥料や堆肥を腐らせ、植物の根に深刻なダメージを与えてしまう事があります。

ましては根が常に水に浸かった状態だと植物にとっては、根からの呼吸ができなくなり・・・。

ガーデンデザイン部では花ごころならではの土壌改良材や肥料、本当に土に良い、植物等に良い資材を使用してお庭づくりして来ていますが、実はこれら植物に良いもの、土に良いものの何を使ってお庭づくりをしようとしても、そのお庭の「水捌け」の良し悪しでその真価を左右されてしまう場合があります。

そんなこんなで、ひょんなきっかけでお知り合いになり、最近タッグを組ませて頂いているJINEN-Gardenさん。

花ごころのお庭づくりでは、特にお庭の水捌けが悪い場合、普通の暗渠排水を設置する事が多かったのですが、JINEN-Gardenさんでは、それに加えて木の枝、葉っぱ、竹筒・・・等を使用して、土の中の水の通りを想像しながら暗渠を造っていきます。

最近行わせて頂いた現場での仕事。

この現場では造成地特有の局部的な遮水層の存在で

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30㎝程地面を掘り下げると局部的に水が湧き出してきます…

こうなっては地中は常に熟んだ状態になって、この深さでは確実に根に水が当たり植物の生育には極めて悪影響を与えてしまいます。

最初から判っていた事なので暗渠排水は必須だったのですが、今回の処方は地中の水の流れ、それに伴う気の流れを想像して暗渠を設置していきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

既存の雨水桝を利用して、そこに水を導くように、植栽を行う場所を考慮しつつ溝を掘って行き…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

要所に竪穴の点穴を穿って行く

これにより地中に水の動きを与え、水が動くことにより「気」を巡らす事ができる。

これって案外人の体と同じ事なんですね。

血を循環させることにより老廃物を排出し、新鮮な栄養素を巡らせられる……

それと同じ考え方により、地中にも循環する環境が必要ということです。

 

考えてみれば樹木って一旦地に根を降ろしたら、基本的には二度と他の場所には移動できないんですよね。

それを思うと地中の環境って本当に大事だと思います。

広い目で捉えるとこれって樹に限ったことではなく、人にも同じことが言えると思います。

水が滞留していて気が滞っている場所には余り住みたくは無いですよね。(スピリチャルな意味ではなくて)

見た目だけのお庭づくりではなく、地中に新鮮な水と気を巡らせ、人も植物も健康的に暮らせる庭づくり。

花ごころの土壌改良技術と水脈気脈づくりの手法。

つちはすべての力のお庭づくり。

これは今後目指す庭づくりの形にして行けると思います。

 

 

GD部スタッフ:Y