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週刊ラジオトーク
2012.10.10

シモバシラ

今回は、「シモバシラ」です。シモバシラと言うと、冬の寒い朝、地面の中の水分が凍ってできる氷の結晶を思い浮かべますね。今日ご紹介する「シモバシラ」という山野草は、まさに、あの霜柱のような氷の結晶を作るんです。

「シモバシラ」は、シソ科の宿根草で、9月下旬から10月、ちょうど今頃、白い小さな7㎜ほどの花を房状につけます。可憐な花ですが、次々と咲くので長く楽しめます。草丈は40~80㎝くらいで、暑さにも寒さにも強いので初心者でも育てやすいですよ。

冬になって、地上に出ている部分が枯れてからも、枯れる前と同じように地中の水分を吸いあげて、茎の上の方まで送り続けます。やがて、冬枯れした茎がパサ パサになって裂け目ができると、そこからはみ出した水分が氷になって広がっていくので、神秘的な氷の彫刻が出来上がります。棒にからまる綿菓子のようにも 見えます。冬の初め、初霜の頃にできることが多いようです。

植え付けですが、寒くないと霜柱を作りませんし、地植えのほうが霜柱ができやすいのですが、鉢植えで育てることもできます。鉢植えの場合は、深さのある鉢がおススメです。土は栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で、鉢底にはゴロ石「鉢底石」を入れます。今は、開花期なので根鉢は崩さないようにして下さい。

地植えの場合は、午前中、日が当たって、午後から陰るような場所や、木陰など、半日陰になる場所が最適です。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷり与えましょう。

花が咲いた後、節を3つ~4つぐらい残すように切り戻すと、再び花をつけて、10月いっぱい楽しめます。その後、寒くなると地上部が枯れてきますが、見苦 しいと思っても、霜柱が見られるまでは枯れた花穂だけを切り取ってそのままにしておいて下さい。気温が氷点下ぐらいにまで下がった早朝、条件が揃えば、氷 の結晶が見られますよ。

 

来週は、「イキシア」についてお送りします。


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