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週刊ラジオトーク
2017.06.28

クチナシ

今回は、開花の時期を迎えている「クチナシ」です。妖怪のようなちょっと怖い名前ですが、その由来には、諸説あって、一説には、実が熟しても避けないことから「口が開かない」「口なし」となったと言われます。古くは、「朽ちることが無い」縁起の良い木ということから、庭木として人気がありました。青々とした葉に、純白の花、濃厚な甘い香りを漂わせる「クチナシ」は、梅雨時のジメジメした空気を一掃してくれそうですね。

 

実は黄色の染料としても利用されますが、実をつけるのは、鉢植えや盆栽に人気の一重咲きだけです。高さ1メートル以上にもなる「ヤエクチナシ」は、バラのような美しい花を咲かせます。葉と花が丸っこくて可愛い「マルバクチナシ」は、秋にも開花してくれます。

 

お店には、開花している苗が並んでいると思います。葉の色艶がよく、枝がしっかりしているものを選びましょう。日当たりの良い場所を好みますが、地植えにするなら、西日や北風が当たらない場所がベストです。白く肉厚な花びらは傷みやすく、咲いた後、雨風にさらされると、すぐに茶色くなってしまいます。鉢植えにすれば、軒下へ移動する事も出来るのでお勧めです。香りは夜の方が強いので、夜の濃厚な香りも近くで楽しめますよ。

 

鉢底にはゴロ石の「鉢底石」を必ず入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。水やりは土の表面が乾いたら、たっぷりです。秋の実を楽しむ目的がなければ、咲き終わった花はこまめに切り取りましょう。小さく仕立てたい場合は、夏のうちに翌年の花芽が作られますから、花後直ぐに切り戻します。花が咲いた後に、「お礼肥」として有機質の肥料「花実をつける肥料」などを与えて、開花の疲れをとっておくと、夏も元気に生長してくれます。「クチナシ」は、初心者でも育てやすいので、ぜひこの時期に、清楚な白い花と甘い香りを楽しんでみてください。

 

来週は、「夏の暑さ対策~マルチング~」をご紹介します。


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