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週刊ラジオトーク
2016.08.17

サギソウ

今回は、「サギソウ」のご紹介です。「サギソウ」は、夏の暑さが極まる頃、日本各地の湿地で、白鷺が舞う姿に似た花を咲かせます。かつては日本全国で咲いていましたが、花が美しいために乱獲されたり、湿地の環境が変化したことなどから自然に咲く姿はほとんど見られなくなりました。平成19年度には、環境省レッドリストの「準絶滅危惧種」に指定されています。

 

「サギソウ」は、球根植物で、1~2㎝の小さな球根から、20~50㎝程に茎をのばし、その先端に、3~4 ㎝ほど白い花を咲かせます。お店に並ぶ園芸品種の花の形はさほど変わりませんが、葉の色や斑の入り方が違う4種類ほどが出回っています。葉に白い縁取りが入る「銀河」、黄色っぽい縁取りの「かがやき」、黄色の斑が入る「あかつき」、黄色と白のストライプの斑が入る「天の川」です。

 

お店で選ぶときは、蕾が多くついていて、株がグラグラしないもの。葉の色艶が良くて、葉がねじ曲がっていたり、葉の裏に黒い点々が出ていないものを選びましょう。

 

花が咲いている鉢を購入したら、植え替えず、花が咲き終わるまで、そのまま楽しみましょう。日当たりの良い場所で育てますが、真夏の直射日光は、葉を傷めることがあるので、明るい木陰や、午前中だけ日が当たり午後から陰るような場所がおススメです。湿地で育つ植物なので、土の乾燥を嫌います。常に土が湿った状態になるようにしましょう。咲き終わった花は切り取ります。球根植物は、花が咲き終わった後の葉で光合成をして、来年の開花に必要な養分を球根内に蓄えます。ですから、葉だけになっても水やりを続けて、葉を育ててください。球根が増えるので、来年はたくさんの花を楽しめるようになりますよ。

 

葉が黄色くなった後は、土の表面が乾いたら水を与える程度にして、冬を越します。春、寒さが和らぐ3月頃に、鉢をひっくり返して球根を取り出し、新しい土に植え付けて下さい。暑い夏に「サギソウ」の清楚な純白の花は、涼しさを感じさせてくれますよ。

 

来週は、甘~いハーブ「メキシカンスイートハーブ」をご紹介します。


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