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週刊ラジオトーク
2016.06.15

病害虫の予防と対策

高温多湿で多くのカビが繁殖しやすい梅雨時は、病害虫にとっては好都合、ここぞとばかりに襲ってきます。そこで、早めに対策をとっていただくために、今回は、「病害虫の予防と対策」についてお話します。

 

この時期は、枝葉全体が白い粉で覆われたようになる「うどんこ病」、バラの葉に黒いシミができる「黒星(くろほし)病」などが増えます。

 

また、植物が生い茂っていたり、雑草が増えると、風通しが悪くなり、「アブラムシ」や「カイガラムシ」などの害虫の棲み家(すみか)になってしまいます。まず、できるだけ、風通しの良い環境を整えましょう。鉢と鉢の間隔をあけたり、茂りすぎている枝葉を少し剪定するなど、植物が蒸れないようにしておきます。

 

被害が出た葉は、早めに取り除きます。症状がひどくなれば、薬剤を使いますが、カイガラムシは薬剤が効きにくいので、歯ブラシなどでこすり落として下さい。アブラムシは光るものが苦手なようですから、銀色のテープや針金のピックを鉢につけるだけでも予防になりますよ。

 

病気のなかには、土の中にいる病原菌が原因になることもあります。雨や水やりの時に、泥水とともに跳ね上がり、葉について伝染します。木材を細かく砕いた「バークチップ」などで土の表面をマルチングしておけば、泥水のはね上がりを防ぐことができます。また、雑草が生えにくくなるので、害虫も防げ、一石二鳥ですし、夏には、土の温度の上昇や乾燥防止にも一役かってくれますよ。

 
病害虫に負けない、強い植物に育てることも大切です。日光不足で弱っている時に、肥料を与えすぎるのは逆効果です。適切な肥料を適切な量だけ与えるようにしましょう。ニームという植物から作った油カスが入っている肥料「バラ園ニーム」は、病害虫に負けない強いバラを作るのにお勧めです。肥料の質にもこだわって、植物に合ったものを使って下さい。

 

咲き終わった花や傷んだ葉、落ち葉などは、きれいに取り除かないと、そこからカビが発生してしまいます。掃除もこまめにして下さいね。

 

来週は、カラフルな葉が特徴の「コリウス」をご紹介します。お楽しみに。


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