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週刊ラジオトーク
2016.04.20

土の選び方

ガーデニングに最適の季節になって来ましたが、今回は、好みの植物を植える前に、ちょっと気にかけてみて欲しい「土の選び方」のお話です。勝手に育っているように見える植物でも、その土に合っているからそこで、育っているのであって、どんな土でもいい訳ではないんです。苗を買って来て家で植えても、上手く育たなかった…という時は、環境が原因の場合もありますが、土が合わない場合も多いのです。

 

園芸店などに、土が売られているのは、好きな植物をどこでも楽しめるようにするためなんです。そんなお店で売られている土を「培養土」と言います。育てる植物の好みに合わせて、色々な土をブレンドして作られていますが、特殊な好みを持つ植物には、それぞれ専用の土があります。

 

例えば、水はけのよい土を好む植物の中でも、サボテン類は、水はけが良い砂のような土を好みますし、根がスポンジのようになっているシンビジウムは、水はけの良い軽石をベースに作られた土でないと上手く育ちません。また、バラは牛糞堆肥をベースにした土でよく育つなどの相性もありますから、専用の土で育てるほうが、失敗が少なくなります。

 

土を選ぶ時に注目して欲しいことに、「土の酸度」があります。多くの植物は、「弱酸性」を好むので、一般の草花用の培養土の多くは、弱酸性に調整されています。庭や花壇の土は、だんだん強い酸性に傾いてしまうので、数年に1回くらいは、土壌の改良を行い弱酸性を保つようにするとよいですよ。

 

ただ、中には、酸性の土を好む植物もあります。ブルーベリー、シャクナゲ、サツキ、ツツジ、リンドウ、スズラン、カラーなどは酸性の土で良く育ちます。ブルーベリーの実をたくさん収穫したい場合は、土を酸性にする必要があります。逆に、強い酸性を嫌う植物には、ライラック、ガーベラ、ダリア、ゼラニウムなどやエンドウ、ナスなどの野菜もあります。ナスを庭にそのまま植えても、うまく育たないのはそんな原因もあるんです。

 

また、アジサイは、酸性の土だと青色がきれいに発色し、アルカリに近い土は、赤みをおびるようになります。まずは、育てる植物がどんな土を好むのかをチェックして、植物に合った土を選ぶようにしてみて下さい。

 

来週は、南国の果実「ドラゴンフルーツ」をご紹介します。お楽しみに。


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