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週刊ラジオトーク
2015.09.23

エアープランツ

今回は、土が要らない不思議な植物「エアープランツ」です。正式には「ティランジア」と言いますが、土がなくても樹木や岩にくっついて生長している様子が、さながら空中で育っているように見えることから、「エアープランツ」と呼ばれるようになりました。

 

土がいらないので、転がして置いたり、針金やワイヤーで吊すなど、「飾るように育てる植物」として人気が高まっています。最近では、100円ショップでも手軽に購入できるようになりました。ある程度の大きさになると、色鮮やかな花を咲かせる品種など、珍しい品種が増えています。

 

では、人気の品種をいくつかご紹介しましょう。細い葉が草のような印象の「イオナンタ・ルブラ」は、栽培しやすく、5㎝ほどに生長すると葉先が赤くなり、紫色の花を咲かせる姿も美しいので人気があります。クネクネと曲がった葉が特徴の「ブルボーサ」は、10㎝以上に育つと赤い蕾が伸びて、紫色の花が咲きます。白くカールした葉が美しい「キセログラフィカ」は、20㎝以上に生長すると紫色の花が咲きます。細かい茎葉が下へ向かって垂れ下がるように生長する「ウスネオイデス」は、全体的に白く、植物とは思えない珍しい姿で人気です。

 

お店で選ぶ時は、葉が茶色くなっていない、ふっくらと元気な株を選びましょう。インテリア雑貨のように扱われがちですが、室内では日光不足になりがちで、花も咲きにくくなりますから、戸外で育てるほうが、よく生長します。ただ、直射日光を嫌うので、木漏れ日があたるような明るい日陰が最適です。室内に飾りたい場合は、窓際から1メートル以内か、週に2~3日だけ室内に入れるなどと決めて、なるべく日にあてるようにしましょう。寒さに弱いので、10℃を下回るようになったら、室内へ取り込みます。

 

乾燥には強いですが、水やりは必要です。葉から水を吸収するので、2~3日に1回は、ジョウロや霧吹きで株全体をぬらしましょう。水不足で葉が硬く丸まってしまった時は、一晩水に沈めてもOKです。寒くなり室内に取り込んでからは、徐々に水やりを減らしていきます。枯らしてしまう一番の原因は、葉の付け根に水が溜まって、腐らせてしまうことです。水やり後は、窓を開けたりして、風を通して下さい。

 

来週は、銀白色の葉が美しい「シロタエギク」をご紹介します。お楽しみに。


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