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週刊ラジオトーク
2015.08.12

カクトラノオ

今回は、涼しさを感じさせてくれる夏の花「カクトラノオ」をご紹介します。10~30㎝の長い花穂が虎のシッポに似ていることと、茎の断面が真四角になることから「カクトラノオ」という名前がついたようです。

 

大正時代に観賞用として日本に入ってきた植物で、かつては庭や道ばたでもよく見かける存在でした。近年は、お盆の時期に、仏壇やお墓用の花などに切り花として利用される程度でしたが、最近は、和風・洋風どちらにも合い、暑さに強くスラッと伸びる姿が夏の花壇に重宝され、再び注目されています。

 

花色は白、ピンク、淡い紫色があります。サルビアのような筒状の花が下から順に咲いていきます。品種にもよりますが、花は秋まで楽しめます。葉に白い縁取りが入る品種は、カラーリーフとしても人気です。葉は規則正しく、1段ごとに90度ずつ回転してつきます。背丈は60㎝~1mほどになるので、背丈の低い植物の後ろに植えれば花壇や庭のアクセントになりますよ。

 

お店では花付きの苗が並んでいると思いますが、葉の色艶の良いものを選びましょう。暑さにも寒さにも強いので、日当たりの良い場所に植えましょう。斑入りの葉は、強い日差しで葉やけを起こすこともあるので、西日などが当たらない場所のほうが安心です。

 

鉢植えにするなら、底にゴロ石の「鉢底石」を入れて水はけを良くし、栄養たっぷりの「花ちゃん培養土」で植え付けましょう。夏は乾燥しやすいので、水やりは忘れずに行います。地植えなら雨水だけで生長しますが、夏場は水やりをするほうが安心です。肥料は特に必要ありません。

 

鉢植えは、根の生長が良いので、毎年春に植え替えるか、株分けをするとよいですよ。日本の気候に合い、手間がかからず、毎年、夏の一番暑い時期に涼しげな花を咲かせてくれるので育ててみてはいかがですか?
来週は、すっきり爽やかな味のハーブ「ミント」をご紹介します。お楽しみに。


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