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週刊ラジオトーク
2015.08.05

洋ランのお世話

今回は、「洋ラン」のお世話についてです。春は洋ランの生長期ですが、夏は、むしろ一休み…と考える方が多いかもしれません。でも、夏のお世話の仕方で、秋の花付きに大きな差が出てしまいます。洋ランを育てている方は、今が、花を咲かせる準備に入る大切な時、と考えましょう。

 

最も大切なのは、置き場所と水やりです。洋ランは室内で育てるもの。と思っている人もいるかもしれませんが、ほとんどの洋ランが、十分な強さの日光に長い時間あたることで、花芽を作ります。ですから、夏の間に、室内や日陰に置くのではなく、戸外でたっぷり日に当てることが重要なんです。とは言っても、強い日差しに当てれば、葉が日焼けをする「葉焼け」を起こし、最初は白く色が抜けたようになって、徐々に茶色や黒色の斑点ができてきます。十分な日を当てながら「葉焼け」をしないようにするには、「遮光ネット」という日差しを調整するネットを張って、少しだけ日よけをするのがポイントです。洋ラン用の遮光ネットか、遮光率35~40%のネットを選びましょう。

 

コチョウランは葉焼けをしやすいので、遮光率40~50%くらいのもので日差しをカットして下さい。葉焼けは嫌いますが、うだるような暑さは大好きです。気温が高い夏に、エネルギーをしっかりため込むことが、ゆくゆくの花芽につながりますから、できるだけ戸外で育てましょう。次に大切なのは、水やりです。毎朝9時頃までに、株元にたっぷり与えましょう。水をやり過ぎると根腐れが心配…と思ってしまう人も多いですが、夏場は、春にできた新芽を勢いよく伸ばす時期なので、水もたっぷり必要です。毎日新鮮な水を与えれば、株もイキイキと生長できます。

 

夏場は、肥料は、お休みします。特に、熱帯夜が続くと負担になるので、鉢の上に残っている肥料も全部取り除いておきましょう。シンビジウムは、夜は涼しい環境が好きなので、夕方、鉢の周りにも全体的に水をかけて、気温を少しでも下げるようにしましょう。夏を元気に過ごして、新しい葉がしっかりと生長すれば、秋に花芽が出てきますので、たくさんの花が楽しめますよ。

 

来週は、花穂が虎のシッポのような夏の花「カクトラノオ」をご紹介します。お楽しみに。


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