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週刊ラジオトーク
2017.11.04

ユリ

今回は、優雅な立ち姿が美しい「ユリ」です。切り花で買うと高いので、育てるのが難しいと思われがちですが、日本原産の品種をもとに作られているものも多いので、育てる場所と植え方さえ注意すれば、初心者でも十分楽しめます。

 

今がちょうど球根の植え付け時です。秋に植え付ければ、6~8月頃に花を咲かせてくれますよ。

 

では、お勧めの品種をいくつかご紹介しましょう。ユリの女王ともいえるカサブランカの八重咲き「ホワイトアイズ」は、華やかで香りも存分に楽しめます。黒色と言ってもいいくらいの深い紫色の「ブラックチャーム」は、香りはありませんが、他にはないシックな花色が人気です。「オレンジエレクトリック」は、上向きにオレンジと白のストライプ模様の花を咲かせます。日本生まれオランダ育ちの最高傑作とも言われる「ダブルサプライズ」は、濃いピンクの花びらが幾重にも重なる八重咲きで、圧倒的な存在感がありますよ。

 

球根は、できるだけ大きいもので、傷のないものを選びましょう。乾燥に弱いので、お店では、軽く湿らせた、おがくずなどに包まれています。購入後は、球根が乾かないように早めに植え付けて下さい。

 

「ユリ」は品種によって、日当たりを好むものと、木陰や午後から陰るような半日陰を好むものに分かれます。球根のラベルに書かれている育てる場所を必ずチェックしましょう。最も気を付けてほしいのは、植え付ける深さです。「ユリ」は他の球根と違って、球根の上に伸びた茎にも根が出ます。球根の下に出る根は、体を固定する役割。球根の上に出る根が、水や養分を吸収する役割です。つまり、球根の上にもしっかり根がはるように深く植えましょう。球根の上に、土が15センチはかぶるようにして下さい。

 

「ユリ」は、冬の寒さにあてることで、翌年、しっかりとした花を咲かせてくれます。土がカラカラに乾かないように、水やりを忘れず、春を待ちます。

春には芽がでて、初夏に美しい花を咲かせます。咲き終わった花は早めに切りとり、葉が黄色く枯れるまで、水やりと肥料やりを続けて球根を育てておけば、2~3年は植えっぱなしのままでも花を楽しむことが出来ますよ。

 

来週は、植物を育てるためのよい土づくり「土壌改良」のお話です。


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